プロレスの教科書 初級講座2 セール 1-2セールの構成要素1【再録】

前回はセールの概要を紹介しました。 


今度はもっと詳細まで辿ってみようと思います。 

 セールの構成要素としてどのようなものが必要スキルなんでしょうか。 

 なんとなくですが思い当たるフシが3つほどあります。 

 

読解力、演技力、心理学 

 

でしょうか。 

 車で言うとエンジン、オイル、サスペンションと言えるでしょうか。 

 あまり車詳しくないので合ってるか微妙(笑) 

 分解します。 


※前回は演技力、読解力、心理学の順でしたが

判断基準の読解力があって道筋の演技力があってその根拠や確実性の心理学という構成かなと

認識しまして演技力と読解力を入れ替えております。


■セール構成要素1「読解力」 

 この反応で正しいと読み解ける読解力。 

この技ならこれくらいの反応が妥当であるという判断基準かな。 

 痛い声を出すのも突発的な声の出し方なのか、徐々に痛がった方がいいのかとか 

正解ではない けど状況によって望ましいとされる、または新たな解釈で観客に 

説得力を届ける事も演者次第。 


こういうところは 正解はひとつではない のがいいですね。  

割かし外したものでも相手がいいと感じればそれが正になる時もある。


再度申し上げますと


セールとは (特定の)観客に対する投げかけの表現方法の類 
 結果どうだったのか、どういう影響が出たのかを表現するのがセール技術


であるとすれば、全ての判断基準となる読解力は車が動くための仕組み→エンジンのような存在でしょうか。


 例えばでかい一物対サド 

 必要な腕攻めに苦しむ一物は叫びながらコーナーポスト(ここでは審判台)

に 腕を叩きつけて痛みを散らすのであった。 

 これは山田組若頭というトンパチなキャラクターと加えてこの対戦自体が敗者団体追放 

というシチュエーションなのです。  

痛くて動けない位なら感覚が麻痺した方がマシなんだと腕を審判台に打ち付けるという様が  

負けられない闘いに対する勝利への執念として一瞬で観客に伝わる非常に素晴らしい解釈で あります。 



映像あったんですがまさかのそのシーン声だけ???(笑) でもいい試合なんで見てね。 

 読解力に関してはこちらご参考ください。


 

 例えばショーンマイケルズvsハルクホーガン 

 これはオーバーセルの例だと思います。 

 昔から小さいからと小者扱いされていたショーンはホーガンの事が嫌いだった。 

 煽りでも徹底的にバカにするんです。


そしてこの試合。 



 ショーンは徹底的にホーガンの攻めをオーバーセルで返すんですね。 

 するとどうなるんでしょうか。 

 そうホーガンが逆に弱く見えてしまうんですね。 

 少しの力でポンポン飛んでいくショーン。 

 対処に困るホーガン。 

 いつもいいとこ取りのいっちょ噛みで美味しい所をもっていく彼に対する 

 身を削って闘ってきたショーストッパーとしての皮肉を交えた挑戦状なんですかね。 

 ホーガンも場をコントロールしようと必死なんですがどうにもならないですね。 

 これ最後握手しないんですよ。 

 次の日のRAWは仕事としてタッグ組みますけどね。 

 ある意味凄い印象的な試合でした。 

 でも不思議と嫌悪感はなかったんです。 

 嫌いをビジネスにしてちゃんと着地させたんじゃないかなと思うのです。 


 んでレッスルマニアの HHHvsスティング 




 スティングの味方でNWOとしてホーガン出てきます。

 HHHの味方でDXとしてショーンが出てきます。 

 わーって混戦になるんだけど最後はみんな握手でノーサイドなんですが ・・・  

ホーガンが握手に行こうとするとショーンがかわすんですよ。 

 あぁリアルだな、と思うのです。   


ここら辺読解力を持って見てもらうと物凄く深く見えると思います。 

 そういえばショーンマイケルズはWWEの殿堂スターである 


 ハルクホーガン、ストーンコールド、ロック 


 とは全然絡んでない気がします。 

 レスリングスタイルとかの違いもあるんでしょうか。 

 正統の系譜(ビンスの選んだ)ではない自覚、小さいからこその意地? 

 みたいのがあるんでしょう。 

 カートアングルは2017年のWWE殿堂入りのインタビュー時に 


 「ショーンには道を作って貰った」 


 とコメントしています。 

 やはり彼は大柄でないレスラーでもトップになれるというアクションや発言でも過去にあったのでしょう。

 ショーン186cm???えー?? 

 アングル178cm 


 逆にCMパンクはこの正統の系譜に入れないと悟ってWWEから去ったのでしょうか。 

 アイデアマンとしては一流だかなりたいのはヒーローなんだろうね。 

 サイズという絶望。 

 ロイヤルランブルでチャンピオンになったロックにリマッチを求めるCMパンク。 

 しかしその体格差はあまりにも・・・ 体隠れちゃう。 

 ハルクホーガン201cm 

 ストーンコールド188cm 

 ロック196cm 


 ジョン・シナもチビに見えるけど185cmあるからね。 

 シナの185cmは信じるけど、CMパンクの185cmはちょっと信じられねぇな。 

ダンベルレスラーでない弊害というのがこういうところに出るのかね。 

俺はジムで作った体でないところで勝負するCMパンク好きだけどね。

でも彼はマッチョマンリスペクトなんだよね。

でもダイビングエルボー下手なんだよね。

でもスター・・・ではなくヒールチャンプなんだよなー。 



読解力はセールの判断基準と言えます。 

グレート・フジ・ホールディングス

悪役軍団山田組二代目組長のグレート・フジ(旧ハレタコーガン)が運営する(仮想)総合商社。 ①アマチュアプロレスというジャンルをもっと広めたい。 ②キャッチルールというジャンルをもっと広めたい。 ③様々なジャンルの事柄を面白くする。 ってな活動を主に行っていきます。

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