プロレスの教科書 初級講座2 セール 2-1セールの概要【再録】

これも既出だね。 

仕事忙しいので再録で目を引いてからSINDICATE興行へ誘導したい所存。


1月29日(日)SINDICATE興行 外島勇己vsハレタコーガン


では本題。

セールとは、英語で売るという意味ですが、プロレス用語では相手の技を受ける時の表現方法です。 一般的にセールとは


「派手に受ける事」


みたいな解釈がありますがこれはsaleからのイメージかな。

 

バーゲン→安売り→相手の技をいつもよりオーバーに受けるみたいな解釈でしょうか。

 あとはやっぱり派手に受けるシーンに対していいセールだねとかオーバーセールだねと

言ってしまうからでしょうか。 一応私は思うにプロレス用語のセールはsellの方かなと。  

【参考文献】 


セールとは 安売りという意味ではなく(特定の)観客に対する投げかけの表現方法の類だと考えてます。


 例えば、今私はLINKSキャッチルールという頭を打たないグランド主体の試合形式をやってましてそこでの最高のセールはやっぱり頭を打たないバンプでしっかり受身取ることです。 


例えばグレートムタ。これはキャラクターがグレートカブキの息子、地獄からの使者、不気味な存在という設定である。 だからアメリカンプロレスにおいてであってもやられる時にオーバーリアクションは取りません。バンプ取ったあと ゆらーっと動いてニヤリと笑う。

やっぱりムタは普通じゃない、ファンタジーだ!

と観客に届けるんですね。


 例えばクリス・ベノワ。前も紹介しましたがタスクマスターvsベノア。ガッツリ攻める両者。でもタスクマスターより ベノアの受けっぷりが凄い。喧嘩マッチなんだけど全然茶番っぽくない臨場感をお客さんに届けてます。結果試合の クオリティを上げたのはベノアかなという印象です。 


 【参考文献】  


 なので派手じゃないセールの種類も多数あると思いますし、状況に応じて使い方が

変わるかと思います。 勿論ド派手なのもありますよね。 


例えば「怒り」を表現したいとき。

ストンピングにセールしないで止まる。そしてギロリと睨む。

またストンピングされても今度は押し出すように立ち上がりメンチ切る。

そこから激しい打撃戦・・・

みたいに痛みを我慢して怒りを押し出したんだよーって表現は立派なセールだと思います。


例えばジョバーと言われる負け役の選手。こういう選手たちは相手の強さを強調するために最初に

言っていた形で技を派手に受けることで観客に届けます。 興行というかストーリー的にはこういう

存在も不可欠です。 こうやってプッシュしてもらった選手がコンデンターになっていく訳ですから。


 例えばこんな試合。


http://www.nicovideo.jp/watch/sm165752


 悪い例もあります。 例えばあるヒールポジションのレスラー。 分かりやすくゆっくりと悪いこと

やってブーイングを引き出してます。 それは良いことかもしれません。 そしてベビーフェイスの

レスラーが逆襲の一手をヒールレスラーへと繰り出します。 するとそのヒールは派手に受けるん

です。 がそれで終わり。

 よくある光景だと思いますが何が悪いのでしょうか? 

セールで大事な事はひとつの行為に対して結果どうだって事を伝えるのが 本来のセールなんだと

考えます。 

 凄く痛い・・・だから この野郎反撃したる や 凄く痛い・・・だから 心折れたわ 

 や 

凄く痛い・・・だから(頭や足などの部位が)動かないくらいにダメージを食らったから後の動きに制限がでたわ 


 というような結果の現象(顛末)を表現するから試合に色というか趣が加わるかなと。 特に部位

攻めからの腕やら足やらの痛みは徹底しないとと自戒しますね。 彼の場合、お決まりのテンプレ

ートが完成しました。それで満足なんですね。 


結果どうだったのか、どういう影響が出たのかを表現するのがセール技術かと思います。  


試合展開を次へ誘っているのです。 これは受けながらのコントロールだと思います。 

「受けまわし」って個人的には呼んでます。  


例えば征矢学選手。全日本プロレス時代のある試合で彼は打撃を受ける度に体の向きを変えるのです。 自分が片膝をついてナックルを貰えば映えるアングル、胸を出してチョップを受ける時に映えるアングルが 事前にイメージ出来ていてやられながらリング下に構える二台のカメラに均等にちょうど取りやすい絵をあげてた。 

凄いな、プロだなと思いました。 

W-1のエースは征矢選手がやるべきだと思います。 


例えばリックフレアー。 それは言うまでもなく「受けまわし」の代表選手。 受け身の名手とも言わ

れておりますが、私は多少オーバーだと思います。 良く受けてるんですが、それが独特でありお客

さんが彼の受けに釘付けになります。 有名なのはピタって止まった後の前のめりに倒れるシーン。

 小学生くらいの時に最初に見た時はバカにされるような事をなんでやるんだろうって思いました。 

学生プロレスをやり始めてからはもう結構真似しましたが、結構難しいんですよ。しかも結構痛

い(笑) 今になって思うと、相手をグッドに見せるというポイントからは遠いかなと思います。 

結構なエゴなんで。 

ファニーに見せるかその後存在を薄くして調整するかして帳尻あわせたいですね。

 セールの使い方がプロフェッショナルの醍醐味だと思っております。 

グレート・フジ・ホールディングス

悪役軍団山田組二代目組長のグレート・フジ(旧ハレタコーガン)が運営する(仮想)総合商社。 ①アマチュアプロレスというジャンルをもっと広めたい。 ②キャッチルールというジャンルをもっと広めたい。 ③様々なジャンルの事柄を面白くする。 ってな活動を主に行っていきます。

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