桂のみ助
久方ぶりに入門した専修大学の学プロレスラーだ。
専修大学の学プロ研究会はラジカルスピリット加藤先輩などを排出した名門らしい。
そんな古豪復活に先輩方は1年の頃から彼に注目していた。
さらにデビュー戦から宙返り式のドロップキックを使い身体能力の高さを示した。
その上、練習参加率など努力も半端ないのだ。
更には兄貴肌でみんなのまとめ役。ガキ大将がそのまま大人になった感じでしょう。
そんな彼がベルトを獲るのは至極当然な事だったよね。
嫉妬?
そんな行為事態が恥ずかしい、太陽の様な存在。
それが当時の桂のみ助という男の印象であった。
一度家に泊まりに行った事がある。1ルームなんだけど家具も何もなくてたたテレビとプロレスビデオとプロレス雑誌しかなかった。
のみ助は卒業したら鳥取の実家を継ぐ事が決まってた。そんな彼は正に学生プロレスをする為にやってきたみたいだった。
大学3年で
夢ってありました?
自分の将来見えてました?
ぶっちゃけ何にもない、ただ面白おかしい毎日が続けばいいと思って生きてきた俺には彼は眩しかったのかね。
でも俺もそういうの見て多分変わったんじゃないかな?
大学4年の時は一番プロレスから離れてそうとか、絶対に転職しそうとか言われたけど
なんだかんだでプロレスも一番長くやってるし、辞める勇気もなく今もプロパーとして
働いちゃってるなぁ、俺。
転職してないのは、家を継いだのみ助、サラリーマンの俺、あと風俗狂いのちんちん千葉×2だけか(笑)
そんなストイックに見える彼だが、全然真面目じゃねーしね。
店の酒勝手に飲んだり裸でプロレスしたりと酒周りでは大分やらかしてたわ。こんな事言いたくないがもう20年以上前の話なのねー
この物語は桂のみ助の物語ではありません。
桂のみ助に近しい二人の物語である。
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