検証関本大介vs鈴木秀樹

3月30日

後楽園ホール

周りは変な空気だった。


僕以外の皆は3月5日のタイトルマッチを知っての来場なんでしょう

何が起こるんだろうという期待感で埋め尽くされていました。

だから試合を見ていない僕でさえ

「これは見に来てお得だったなと」

思ってしまった。


実際の試合は面白かった。

が僕は妙な違和感を覚えたんです。

凄かったですねー

と言われましたが、素直に答えれなかったです。

確かに凄いんですよ。

でも僕はレスラーでもあるんで説明できない何かがあったんです。


やっぱりこれは通しで見ないと駄目なんだなと。




この二つをね。

そこで通しで見る機会が出来たのでその検証をしようと思います。


私が感じた違和感。

・序盤が思ったより硬い流れだった

・行くべきところで行ってない?出るべきところで出てない?

・試合の主導権が想像と違った

かな。

そこで録画したVTRで一戦目から確認。

二戦目の序盤、こんな盛り上がるタイトルマッチなのだから魅せる流れの一つでも出すのではと思ったがそうではない流れだった。

では一戦目はどうだろう。


でてました。

ビル・ロビンソンばりのリストロックの切り返しからの足すくってみたいな流れ

同じくチョップ三発からのエルボーの流れ

いずれもリズムのテンポを良くする魅せる流れ。

二戦目は敢えて出してないのか。


その後もモンキーフリップやワンハンドバックブリーカーが出てた。

そうそう出るべきじゃないの?って思ってた技はもう1戦目で出てるからなのか。


さて1戦目の感想はバランスのとれたいい試合。

予想通りリズムもよくオリジナリティもあった。

先導役は勿論関本なんだけど、交互に主導権を取り合って

4:6くらいで押される流れ。

それでも関本がコントロール出来たと思う。


2戦目は生、1戦目はVTRで見た。

もうちょっと理解したいから1戦目を全てテキスト化してみた。

ブレイクや技が決まりカウントを決めたら改行というルールで統一してみた。

すると面白い事に。


序盤まだお互いがコントロール出来ていない時

仕掛けるのはほとんど鈴木選手でした。

関本選手はそれに対応するといった内容。

序盤は鈴木選手の猛攻を凌いでいくという展開。

そしてどんな時でもスモールパッケージ、バックスライドと

フォールを狙いに行く姿勢が素晴らしかった。


そして、特筆は関本選手のジャーマンをキックアウトしたあと

当然必殺技の後だからコントロール権は関本選手にあるのだが

四つん這いの状態の関本選手に飛びつき様キムラロックを極めに行くところ。

必殺技を決めた相手に主導権を握らせないという感性は凄いと思います。


そんな中で二戦目もテキスト化して、もう一回みる。

手四つの攻防での優勢やヘッドシザースなど前回が鈴木なら今回は関本というように

意識的に立場を変えている節があった。

面白いのはそれを鈴木選手が誘導していた節があったという事。

気を付けてみていると関本選手にコブラをやらせようと動いたりしている。

完全にこの試合の先導は鈴木選手でした。

特筆はアルゼンチンの返し。

一戦目はスリーパーで返しました。

二戦目はスリーパーに行きかけてからリストロック→キムラロックへ移行しました。

見てる奴は分かるだろ的な置き方は大好きです。



試合展開でいえば今回は至って簡単。

場外のエルボー迎撃からはずっと鈴木選手のコントロール


そしてラリアットとエルボーの攻防でWノックダウン後はずっと関本選手のコントロールでした。

最後の卍固め、投げっぱなしドラゴン、エルボー、延髄切り、Wアームスープレックスと畳みかけで一気に持って行った形。


30分引き分け後の再試合だけど続いているという考え方は好きです。

二戦目しか見てない私が違和感感じた理由もわかりました。

特に実技やっている方は試合をVTRで見てテキスト化する事をお勧めいたします。


うん楽しかった!!

グレート・フジ・ホールディングス

悪役軍団山田組二代目組長のグレート・フジ(旧ハレタコーガン)が運営する(仮想)総合商社。 ①アマチュアプロレスというジャンルをもっと広めたい。 ②キャッチルールというジャンルをもっと広めたい。 ③様々なジャンルの事柄を面白くする。 ってな活動を主に行っていきます。

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