ベルセルク38巻を読む
まーまー本当になんなんでしょうねこの漫画は。
33巻くらいまで買ってたんですが、この前の大掃除でBOOKOFFへ売りました。
凄く好きだったんですが、終わらない物語って駄目になってきてしまって。
凄い好きだったんですよこの漫画。
だけど・・・
そんな時にある記事をネットで見たんですよ。
本の紹介でそのなかの文章にこんなこと言ってました。
南信長さんの
「現代マンガの冒険者たち」
の中の一節
これギャグマンガの事に対する世界観だったんですが、普通のマンガにも不条理ってのが
スパイスになるじゃないですか。
漂流教室(楳図かずお)
未来にタイムスリップしてしまい、荒れた世界で懸命に生きていく。
14歳(楳図かずお)
漂流教室の続編的作品。ニワトリの頭をしたチキンジョージに地球の滅亡を予言され
色々不条理に振り回される。
デビルマン(永井豪)
サバトによって悪魔人間と化した不動明がデビルマンとなり、人間を守るためデーモンと闘うのだが、人間はデビルマン、デーモン関係なく恐怖し、悪魔狩りと称して怪しい者を駆逐していった。その中には不動明最愛の牧村美樹も殺される。
最後は親友であり、デーモンのボス飛鳥了と最終決戦をおこなう。
バイオレンスジャック(永井豪)
関東地獄地震で荒野とかした関東で色々なキャラクターが必死に生きる様がベースの物語
その中で特異な存在として書かれているのは巨人バイオレンスジャック。彼と各章の主人公で物語は進行していく。
でも最後デビルマンになっちゃってアングリ。
他にも北斗の拳とか不条理設定で世界が危険になったのでサバイバルしてかなきゃ
いけないよって物語いっぱいあるよね。
大学入るまでは永井豪作品大好きでした。
凄ノ王、マジンガーZ、ハレンチ学園etc
みんなサバイバルしてる格好良さがあるんですよね。
でもそうだそうだ、阪神大震災やサリン事件で結構不条理が身近になっちゃうんですよね。
そうすると永井豪テイストの不条理って薄れるんですよ。
定期的に読んで自己に取り込んでた部分があるんですよね。
強さというか在り方みたいなものを。
でもこういう事件・時代を経ると
対応・対策
んでどうすんの?
ってのが求められるというかそんな時代になったんですね。
この年って1994年ですよね。
1994年に連載開始したマンガって
そう名探偵コナンなのだ。
大体2話〜3話完結で起こった殺人とその回答って対処をしっかり盛り込んだマンガがこのコナン。だから流行ったんだと思うんですよね。
今でもマンガドラマで推理者が多いのは簡潔に不条理と対策がセットで提示できるところが
娯楽としてまとまってるからなんじゃないかなと思うんです。
それでも永井豪には期待したんだが
マジンサーガとかデビルマンレディーとかなんか尻切れでまたリバイバルってのばっかりで
不条理の設定重視で対策が見えないってのがなんか嫌で見なくなりました。
話は戻ってベルセルク。
この漫画は13巻で一区切りなんですよね。
それまでの世界とその後の世界
それまでの世界がとても綺麗で且つ抒情的に描かれるんですよ。
そういうのを全部踏みにじるのがかつての憧れのグリフィス
求めたグリフィス 贄にされた鷹の団 抗うガッツ
神の如き力を得た悪魔に対し、悪魔のような武器で形相で怒りをぶつけるガッツが
どのようにその不条理に対処するのかってのが面白いなぁと思ったんですが・・・。
それでこの不条理に対する回答という形で期待したのが
ベルセルク
だったんですが・・・
全然終わる気配ないし、休載多いしこれもアカンかー
と思ってたんですが
38巻の表紙見てアレって思ったんですよ。
んで全巻新装したってので表紙見たらこれね
おんなじなんだよねレイアウトが。
これなんか意味あるよね。
中身も今まで出てたルカとかバーキラカとかリッケルトとかが出てきて
特にリッケルトとか忘れてたんですが、これがキーになってるんだよね。
幸せな民、豊かな国、それを率いる立派な王
否定する理由もないのだが
贄にもされなかった自分
仲間の犠牲で美しくたたずむかつての友
そういうの見て
それでも抗うのは友の為、それを利己と認めての否定
対抗が見えた
あとは対処
それが妖精の島とバーキラカの故郷になるんだおうね。
だから同じレイアウトにしたのは伏線の回収とかそういうのの区切りだなと。
ここから怒涛の終盤へと向かって欲しいものですが次巻は何年後でしょうか・・・
現代不条理マンガ
今際の国のアリス、テラフォーマーズ、神様の言う通り、進撃の巨人かな。
テラフォーマーズと進撃の巨人は方針転換
今際の国と神様はゲームとして短い完結を用意する事
これで対処しているね。
好みってやっぱり年を取ると変わるよね。
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