今更パトレイバー劇場版2見たので教えて偉い人前編【補足資料】

状況説明が全部セリフなので会話劇な要素が強いなー
■野明「うまく言えないけど、もういいの」

※主人公交代宣言の様で悲しい。


■太田「その万に一つに備えるのが俺達の仕事だろうが、このボケ!」

※コンピュータ制御が効かなかった時の伏線


■後藤「精神的にお返ししますって」

※この使い方いいな。


■荒川「戦争だって? そんなものはとっくに始まってるさ。問題なのは如何にけりをつけるか、それだけだ」

※キッズリターン(1996)より前か。ちょっと気になったよ。


■荒川「後藤さん。警察官として、自衛官として、俺達が守ろうとしているものってのは何なんだろうな。前の戦争から半世紀。俺もあんたも生まれてこの方、戦争なんてものは経験せずに生きてきた「平和」「俺達が守るべき平和」

だがこの国のこの街の平和とは一体何だ?

かつての総力戦とその敗北、米軍の占領政策、ついこの間まで続いていた核抑止による冷戦とその代理戦争。そして今も世界の大半で繰り返されている内戦、民族衝突、武力紛争。そういった無数の戦争によって合成され支えられてきた、血塗れの経済的繁栄。それが俺達の平和の中身だ。戦争への恐怖に基づくなりふり構わぬ平和。正当な代価を余所の国の戦争で支払い、その事から目を逸らし続ける不正義の平和」

後藤「そんなきな臭い平和でも、それを守るのが俺達の仕事さ。不正義の平和だろうと、正義の戦争より余程ましだ」

荒川「あんたが正義の戦争を嫌うのはよく分かるよ。かつてそれを口にした連中にろくな奴はいなかったし、その口車に乗って酷い目にあった人間のリストで歴史の図書館は一杯だからな。だがあんたは知ってる筈だ。正義の戦争と不正義の平和の差はそう明瞭なものじゃない。平和という言葉が嘘吐き達の正義になってから、俺達は俺達の平和を信じることができずにいるんだ。

戦争が平和を生むように、平和もまた戦争を生む。単に戦争でないというだけの消極的で空疎な平和は、いずれ実体としての戦争によって埋め合わされる。そう思ったことはないか

その成果だけはしっかりと受け取っておきながらモニターの向こうに戦争を押し込め、ここが戦線の単なる後方に過ぎないことを忘れる。いや、忘れた振りをし続ける。そんな欺瞞を続けていれば、いずれは大きな罰が下されると」

後藤「罰? 誰が下すんだ。神様か」

荒川「この街では誰もが神様みたいなもんさ。いながらにしてその目で見、その手で触れることのできぬあらゆる現実を知る。何一つしない神様だ。神がやらなきゃ人がやる。いずれ分かるさ。俺達が奴に追い付けなければな」

※名言。どこか他人事の戦争への考え方感じ方が日本人をおかしくしてないか?

っていう画面越しの平和ってのが荒川とビデオ見たときのモニタの向こうから見た後藤

と水族館の魚から見た後藤のモニタの向こう側感が印象的。

不正義の平和の方がいいって言ってた後藤さん。

この街では誰もが神様みたいなもんさ。いながらにしてその目で見、その手で触れることのできぬあらゆる現実を知るってTwitterの事みたいで考えさせられる。


■荒川「政府は自分達のことは棚に上げて、ここまで事態を悪化させた警察を逆恨みしている。頼るに値せず、ってな。で、シナリオは変えずに主役を交替することにしたって訳だ」

後藤「おい。まさか」

荒川「そのまさかだ」

後藤「舞台はミスキャストで一杯。誰もその役を望んじゃいないのにな。素敵な話じゃないか。これが俺達のシビリアンコントロールってやつさ」

荒川「柘植は3年前自分の部下を死なせたのと同じルールで今度は俺達がどんな戦争をするのか、それを見たがっているのかもしれんな」

※格好いいセリフ。舞台はミスキャストで一杯って会社で使いたい。



■後藤「戦線から遠退くと楽観主義が現実に取って代る。そして最高意志決定の場では、現実なるものはしばしば存在しない。戦争に負けている時は特にそうだ」

※逆にこれは使いどころがない。使いこなしてる宇野常寛やっぱすげーな。


■後藤「だから! 遅過ぎたと言ってるんだ!」

※魚眼レンズっぽく映ってた後藤さんが叫ぶ間際平面に戻るんだよ。

現実が降ってきた。虚構から現実へ確変した瞬間。視聴者=後藤と感情移入した観客を

連れてったね。


■泉「私、いつまでもレイバーが好きなだけの女の子でいたくない。レイバーが好きな自分に甘えていたくないの」


■後藤「湾岸開発華やかなりし頃の夢の跡さ。昭和18年に閉鎖されて以来半世紀以上眠っていた地下鉄銀座線の幻の新橋駅と、湾岸の工区とを結ぶ新旧の結節点。結局、使われなかったがね。この街には、きっとこういう場所がいくつもあるんだろうな」

荒川「誰に知られることもなく、か」


■後藤「まともでない役人には2種類の人間しかいないんだ。悪党か正義の味方だ」


■後藤「荒川さん。あんたの話面白かったよ。欺瞞に満ちた平和と真実としての戦争。だがあんたの言う通りこの街の平和が偽物だとするなら、奴が作り出した戦争もまた偽物に過ぎない。この街はね、リアルな戦争には狭すぎる」

荒川「戦争はいつだって非現実的なもんさ。戦争が現実的であったことなど、ただの一度もありゃしないよ」

後藤「なあ、俺がここにいるのは俺が警察官だからだが、あんたは何故柘植の隣にいないんだ」

■柘植「ここからだと、あの街が蜃気楼の様に見える。そう思わないか」

南雲「例え幻であろうと、あの街ではそれを現実として生きる人々がいる。それともあなたにはその人達も幻に見えるの」

柘植「3年前、この街に戻ってから俺もその幻の中で生きてきた。そしてそれが幻であることを知らせようとしたが、結局最初の砲声が轟くまで誰も気付きはしなかった。いや、もしかしたら今も」

南雲「今こうしてあなたの前に立っている私は、幻ではないわ」

南雲「我地に平和を与えんために来たと思うなかれ。我汝等に告ぐ、然らず、むしろ争いなり。今から後一家に5人あらば3人は2人に、2人は3人に分かれて争わん。父は子に、子は父に、母は娘に、娘は母に」

柘植「あれを憶えていてくれたのか」

南雲「帰国したあなたが最後にくれた手紙はそれだけしか書かれていなかった。あの時はそれが向こうでの体験を伝えるものだとばかり」

柘植「気付いたときにはいつも遅すぎるのさ。だがその罪は罰せられるべきだ。違うか」

南雲「柘植行人。あなたを逮捕します」


■後藤「結局俺には、連中だけか」


■松井「一つ教えてくれんか。これだけの事件を起こしながら、何故自決しなかった?」

柘植「もう少し、見ていたかったのかもしれんな」

松井「見たいって、何を」

柘植「この街の、未来を」


グレート・フジ・ホールディングス

悪役軍団山田組二代目組長のグレート・フジ(旧ハレタコーガン)が運営する(仮想)総合商社。 ①アマチュアプロレスというジャンルをもっと広めたい。 ②キャッチルールというジャンルをもっと広めたい。 ③様々なジャンルの事柄を面白くする。 ってな活動を主に行っていきます。

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